三角関数の合成

三角関数の合成は、複数の三角関数を1つの三角関数にまとめる方法です。これにより、計算が簡単になります。

基本公式

合成の基本的な公式は次の通りです:

具体的な例

次の式を合成しなさい: \(3 \sin \theta + 4 \cos \theta\)

応用例

次の式を合成しなさい: \(2 \sin x - \cos x\)

三角関数の合成を用いた問題の解決

合成後の三角関数を使うと、最大値や最小値を簡単に求めることができます。

例:\(3 \sin \theta + 4 \cos \theta\) の最大値と最小値を求めなさい。

練習問題

次の問題を解いて、三角関数の合成について確認してください:

  1. \(\sin x + \sqrt{3} \cos x\) を合成しなさい。
  2. 合成後の三角関数を使って、\(\sin x + \sqrt{3} \cos x\) の最大値と最小値を求めなさい。
解答を表示/非表示
  1. \(\sin x + \sqrt{3} \cos x\) を合成する
    • まず、\(\sqrt{a^2 + b^2}\) を求めます:\(\sqrt{1^2 + (\sqrt{3})^2} = \sqrt{1 + 3} = \sqrt{4} = 2\)
    • 次に、\(\alpha\) を求めます:\(\tan \alpha = \frac{\sqrt{3}}{1} = \sqrt{3}\)
    • \(\alpha = \tan^{-1} \sqrt{3} = 60°\)
    • したがって、\(\sin x + \sqrt{3} \cos x = 2 \sin (x + 60°)\)
  2. 合成後の三角関数を使って、\(\sin x + \sqrt{3} \cos x\) の最大値と最小値を求める
    • 合成した結果: \(2 \sin (x + 60°)\)
    • \(\sin\) の最大値は 1、最小値は -1 です。
    • したがって、最大値は \(2 \times 1 = 2\)、最小値は \(2 \times (-1) = -2\) です。