正弦定理と余弦定理

正弦定理

正弦定理は、任意の三角形において、各辺の長さとその対角の正弦の比が等しいことを示します:

\[\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C}\]

ここで、\(a\)、\(b\)、\(c\) はそれぞれ角 \(A\)、\(B\)、\(C\) に対する辺の長さです。

三角形 \(ABC\) において、角 \(A = 30°\)、角 \(B = 45°\)、辺 \(a = 5\) の場合、辺 \(b\) を求める。

余弦定理

余弦定理は、三角形の任意の2辺とその間の角を使って第三辺の長さを求める公式です:

\[c^2 = a^2 + b^2 - 2ab \cos C\]

ここで、\(a\)、\(b\)、\(c\) は三角形の各辺の長さで、\(C\) は辺 \(a\) および \(b\) の間の角度です。

三角形において、辺 \(a = 7\)、辺 \(b = 10\)、角 \(C = 60°\) の場合、辺 \(c\) を求める。

練習問題

次の問題を解いて、正弦定理と余弦定理を確認してください:

  1. 三角形 \(ABC\) において、角 \(A = 40°\)、角 \(B = 60°\)、辺 \(a = 8\) の場合、辺 \(b\) を求める。
  2. 三角形 \(DEF\) において、辺 \(d = 9\)、辺 \(e = 12\)、角 \(F = 45°\) の場合、辺 \(f\) を求める。
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  1. 三角形 \(ABC\) において、角 \(A = 40°\)、角 \(B = 60°\)、辺 \(a = 8\) の場合
    • 正弦定理を使用します:
    • \[\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B}\]
    • 値を代入し、\(\sin 40°\) と \(\sin 60°\) の値を使用します:
    • \[\frac{8}{\sin 40°} = \frac{b}{\sin 60°}\]
    • \(\sin 40° \approx 0.6428\) と \(\sin 60° = \frac{\sqrt{3}}{2}\) を使用して:
    • \[\frac{8}{0.6428} = \frac{b}{\frac{\sqrt{3}}{2}}\]
    • \[8 \times \frac{2}{0.6428} = b \times \sqrt{3}\]
    • \[b = \frac{16}{0.6428 \cdot \sqrt{3}} \approx 8.93\]
  2. 三角形 \(DEF\) において、辺 \(d = 9\)、辺 \(e = 12\)、角 \(F = 45°\) の場合
    • 余弦定理を使用します:
    • \[f^2 = d^2 + e^2 - 2de \cos F\]
    • 値を代入し、\(\cos 45° = \frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2}\) を使用します:
    • \[f^2 = 9^2 + 12^2 - 2 \cdot 9 \cdot 12 \cdot \cos 45°\]
    • \[f^2 = 81 + 144 - 2 \cdot 9 \cdot 12 \cdot \frac{\sqrt{2}}{2}\]
    • \[f^2 = 225 - 108\sqrt{2}\]
    • \[f \approx \sqrt{225 - 108\cdot1.414}\]
    • \[f \approx 7.62\]